インナーチャイルドとは「内なる子供」と言われ、「子供時代の傷ついた心」のことです。
子供時代に心に着いた傷をそのままにしておくと、特に恋愛においてうまく行かないことが多いです。
なぜ子供時代なのかというと、傷つくような出来事に遭遇したとき、大人なら状況を見て「〇〇が悪かった」と冷静に考えることができます。
しかし子供はまだ人生経験も浅いし、考えの及ぶ範囲も狭いので、どうしてそうなったのかが分からずに、「自分が悪かったからだ」と理由づけてしまうのです。
それが「子供時代の傷ついた心」です。そして、傷つくきっかけとなった出来事は過去のトラウマとなり、その人を苦しませます。
そこで今回は、インナーチャイルドと出会って過去のトラウマを解消する7つのステップをご紹介します!
インナーチャイルドに出会って過去のトラウマを解消する7ステップ
1 まずインナーチャイルドの存在を認めよう!好きな物を思い出す
自分はこういうキャラだから、これは似合わないな…と避けているものの中に、実は元々好きだったものがあることがあります。
それは本当の自分が好きだったもの。子供のころから好きだったもの。例えば実は女の子らしいピンクが好きなのに、自分はクールな黒が似合うから黒が好きだと思い込んでいることがあります。
それだけでなく、ピンクは嫌いだと思っていることも。本来の好みを思いだすことで、今まで抑えられていたインナーチャイルドと出会いやすくなります。
ふっと「これ好きかも」と思ったものを身近に置いてみましょう。
2 雑音は不要!インナーチャイルドと出会うには静かな場所を確保しよう
自分の好きな物を思い出したら、ひとり物思いにふけられる場所を準備しましょう。インナーチャイルドとの対話は静かなところでするのがおススメです。
昔から好きだったことを思い出したら、とりとめもなくいろいろな出来事が思い出されてくるでしょう。
その中で悲しかった、悔しかった、といったような心が痛む思い出が思い出されたら、その時の年齢の自分を想像してみてください。
その時のころの自分はどんな顔をしているでしょうか。泣いている、怒っている、下を向いている…小さい子供の姿が想像できますね。
それが、傷ついたまま癒されていないインナーチャイルドです。
これまで思い出すと辛いので大人の自分が思い出さないようにしていたのです。
しかし出会えたので癒すことができますね。
3 初めは返事をしてくれないかも!インナーチャイルドに話しかけてみる
傷ついたインナーチャイルドに出会えたら、話しかけてみましょう。話しかける内容は、「こんにちは」とあいさつから始めるとよいです。
とても傷ついたインナーチャイルドはこちらを見てくれもしないかもしれません。でもそれは仕方のないことなのです。
大人になった自分にしか癒せないのに、癒すどころか思いをはせることもしてくれなかったので、二重にインナーチャイルドは傷ついているのです。
大人の自分がまた傷つけにきたのではないかと警戒しています。そうなったら、根気よく毎日インナーチャイルドに会って話しかけましょう。
大人の自分の本気がインナーチャイルドに伝われば、必ず何かしらの反応が出てきます。
例えば、こちらに顔を向ける、短くても返事をする、などです。そうなれば次の段階に進むことができます。
4 気持ちを共有してほしい!インナーチャイルドに質問する
インナーチャイルドが大人の自分の問いかけに答えてくれるようになったら、今どんな気持ちなのかを聞いてみましょう。
そのインナーチャイルドは傷ついたときで時間が止まっています。
悲しかった、悔しかったなど答えが返ってきたら、その気持ちをじっくりしっかりと味わいましょう。
ネガティブな感情を味わうのは苦しいことですが、1回しっかり味わってしまえば、その出来事に関するネガティブな感情は昇華します。
インナーチャイルドは大人の自分に自分の気持ちをわかってほしいと願っています。
まずはその願いを叶えてあげましょう。
そうするとインナーチャイルドが大人の自分に心を開き始めます。
5 抱きしめてほしかった!インナーチャイルドをハグする
インナーチャイルドの苦しかった感情を共有して、楽になったら、今度はインナーチャイルドを心を込めて抱きしめてあげてください。
長い間苦しい気持ちを抱えてインナーチャイルドは一人で耐えてきました。「あなたは何も悪くなかったよ」と繰り返し伝えて、何度でも抱きしめてあげましょう。
一度や二度ではインナーチャイルドが「どうせ自分なんて」と以前のインナーチャイルドに戻ってしまい、かわいく思えないときがあるかもしれません。しかし、長い間一人で苦しんできたのでそこは温かい目で見守ってあげましょう。
6 苦しまないためにこうするしかなかった!インナーチャイルドが決めたことを聞く
インナーチャイルドが落ち着いて、大人の自分に心を開いてきたら、その傷ついた出来事から何を決めたのかを聞いてみてください。
例えば、思いっきりはしゃいでいたら、母親から「うるさい!」と怒られた出来事を話すかもしれません。
母親からすると些細なことですが、すごく楽しい気持ちでいたら母親から怒られた、と子供が受け取ってしまうと「楽しい気持ちでいてはダメなのだ」と思い込んでしまったりします。
もちろん、すべての子供がそうなるわけではないのですが、子供はとても些細なことで傷付いてしまいます。
「楽しい気持ちでいてはダメなのだ」と思ってしまうと、楽しい気持ちにならないように、つまり自分がつまらなくなるように状況を自ら作ったりします。
これが人生がうまく行かない理由の一つになっています。
インナーチャイルドが傷ついて決めたことを聞き出せれば、人生がうまく行かない理由が明らかになります。
しかし、インナーチャイルドは長い間傷つき苦しんできたので、無理に聞き出すことはせず、話してくれるのを待ってあげてくださいね。
7 本来の自分に返る!インナーチャイルドの望みを聞く
インナーチャイルドが傷ついて決めたことを聞き出せたら、本当はインナーチャイルドはどう生きていきたいのかを聞いてみましょう。
聞いてみるとインナーチャイルドが、笑って生きていきたい、様々なことを楽しみたい、こんなものに囲まれて暮らしたい、等々教えてくれます。
子どもの時は選択肢があまりありませんでしたが、大人は自分の人生を選んでいくことができます。
インナーチャイルドの望みは、本来の自分の望みですからその通りに生きていくと人生が好転し始めます。
傷つかないために決めたことが大人の自分の人生を邪魔していましたが、その決めたことを解除し、インナーチャイルドの望みと大人の自身の望みが一致したからです。
こうなると、インナーチャイルドは大人の自分を応援してくれ始めます!
さて、『インナーチャイルドに出会って過去のトラウマを解消する7ステップ』はいかがでしたか?
インナーチャイルドは聞いたことがあるけれど、出会ったことはないという方が多いのではないでしょうか?
インナーチャイルドに出会って過去のトラウマを解消するには、固く閉ざしてしまったインナーチャイルドの心を開くところから始めるので、ちょっと億劫に感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、インナーチャイルドの心の傷は大人の自分にしか癒せません。
インナーチャイルドの心の傷を癒して、過去のトラウマを解消し、望み通りの人生を送りましょう!
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