インナーチャイルドという言葉をご存知ですか?
大人の自分の中にいる子供の頃の自分のことです。
実は子供の頃に受けた傷や苦しみ、トラウマを抱えたまま大人になると、人間関係がうまく行かなかったり、幸せや成功を自分から避けてしまったりしてしまいます。
この子供の頃の傷を癒すことが「インナーチャイルドセラピー」で、専門のセラピストに依頼しても良いですが、自分でセラピーをすることもできます。
自分でインナーチャイルドセラピーをして、幸せや成功を手にできたらいいですよね。
そこで今回は、インナーチャイルドセラピーを自分で行う方法をステップを追ってお伝えします。
インナーチャイルドセラピーを自分で行う方法
1 落ち着いて自分が内観できる環境を見つけておく
インナーチャイルドセラピーは子供の頃の自分との対話ですから、落ち着いたゆっくり内観できる環境が必要です。
周りを気にすることなく自分に集中できる環境はあるようでなかなかないので探してみましょう。
一人暮らしをされているのなら自分の家でも良いですが、家族と住んでいる場合はセラピー中にいきなり声をかけられることもありますから、別の場所があると良いですね。
また、建物の中でなくても落ち着くことの出来る場所なら、森、公園、海辺など自然の中もおすすめの場所です。
2 自分の子供時代を予めある程度思い出しておく
インナーチャイルドセラピーの準備段階として、自分が子供の頃のことを思い出しておきましょう。
無理に全部を思い出す必要はなく、記憶のない時期は記憶がなくなるほどのことが起きている可能性があるので「いつかそれがわかるといいな」程度の認識で十分です。
・自分は子供のときにどのような思いをよく抱いていたか
・他人に幼少期の話をする時どのエピソードをよく話しているか
・よく覚えている思い出
などは、子供の頃の自分に強い印象を残した出来事や傷につながっている可能性があるので思い出しておきましょう。
3 リラックスする
いよいよインナーチャイルドセラピーに入ります。
大事なのは、「リラックスすること」です。
子どもは緊張した場面や問い質されそうな場面では出てくることができませんし、質問しても答えてくれません。
ですから、子どもが自分らしく過ごせるような場を作るイメージでリラックスしてください。
好きなアロマを炊いたり、好きな飲み物を準備したり、リラックスできる服装にしたりして、自分がリラックスして気持ちも緩んでくるのを感じてくださいね。
4 自分の幼少期を景色から思い出し、子供の頃の自分を見つける
インナーチャイルドセラピーは子供の頃の自分との対話なので、イメージの中で子供の頃の自分と出会う必要があります。
最初は小さい頃住んでいた場所をイメージし、リビングや自分の部屋など、自分がよくいた場所の景色を思い出してください。
そこに、自分はどんなふうに居ることが多かったかなと思い出すと、初めは難しいかもしれませんが何回かチャレンジすると、小さい頃の自分が景色の中に現れますよ。
5 いきなり本題に入らずに子供の頃の自分と仲良くなる
ちょっと想像してみてくださいね。
あまり知らない人と友だちになろうとする時、いきなり「傷ついたことは何?」という質問はしませんよね。
他愛もない世間話を重ねたり、相手の好みを知るための質問をしたりして、相手に「私はあなたのことを知りたいのです」というメッセージを送ります。
それを子供の頃の自分とも行い、自然な雰囲気で仲良くなってください。
6 子供の頃の自分に信頼してもらうためしばしば会いに行く
子供の頃の自分が会話をしてくれるようになったら、大人の自分を信頼してもらうために子供の頃の自分に定期的に会いに行ってください。
慣れるまでは落ち着いた場所でリラックスして会いに行くのが良いですが、慣れてくると「子供の頃の自分はどう考えるかな?感じるかな?」と思いを馳せるだけで返事をしてくれるようになります。
子供の頃の自分にとって、大人の自分が、存在を忘れることなくいつも気にかけてくれることは安心を覚えることであり、心を開いてもいいと思える大事な根拠になるのです。
7 子供の頃の自分の気持ちを聞くことに集中する
とは言え、相手は子供ですから論理的におかしいことを主張したり、子どもの理屈を並べ立てたり、癇癪を起こしたり、逆に黙ってしまったりと色々な面を見せることもあります。
このような時、子供の頃の自分の表面的な行動に注目してしまって、それを正そうと注意するのは辞めましょう。
子供の頃の自分は大人の自分に自分の気持ちを理解してほしいのですが、子供なので表現方法がまだ幼稚なところがあるのです。
ですから、大人の自分は子供の自分がどんな気持ちでいるのかということを、子供の時分を焦らせることなく寄り添い聞いてあげてくださいね。
子供の頃の自分の傷は、「自分の気持ちを誰も理解しようとしてくれなかった、押さえつけられた」という悲しさ、怒り、悔しさ、寂しさでできていることが多いのです。
この傷を癒すには子供の頃の自分の気持ちを否定せずにただ受け入れることが大事なのですね。
インナーチャイルドセラピーを自分で行う方法についてお伝えしましたがいかがでしたか?
子供の頃の傷があまりにも大きなものだと、それに触れてしまうととても苦しいのでないことにしていることもあります。
しかし、他の傷がインナーチャイルドセラピーで癒えてきて、自分が満たされてくるとその傷にも触れて癒そうと思えるときが来ますから、無理に思い出す必要はありません。
昔の心の傷に触れることは苦しいので、インナーチャイルドセラピーが終わったあとはひどく疲れることもありますから、ゆっくり休養を取ってくださいね。
また、「これが心の傷でこれさえ癒せばよい!」という決めつけはおすすめできません。
あくまで子供の頃の自分の話をよく聞いて、出てきた傷から癒やしていくのが、子供の頃の自分の立場に立ったインナーチャイルドセラピーの良い形です。
インナーチャイルドセラピーを自分で行い、子供の頃の自分と仲良くなって明るい未来を引き寄せましょう。
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