携帯依存症は、気が付くと携帯を見てしまう、携帯をずっと操作し続けてしまう、携帯の着信・メッセージが気になって仕方ない、という状態が酷くなり、社会生活にまで影響を及ぼしてしまうことを指します。
しかし今や携帯は生活に欠かせませんから、いきなり携帯を解約するというのも難しい話です。
ならば、携帯依存症の症状として現れる現象やリスク、そして改善方法はあるのかを知りたいですよね。
そこで携帯依存症の人が抱えるリスクと改善方法について、具体的な例を交えながらお伝えします。
携帯依存症の人が抱える7つのリスクと改善方法
1 携帯がないとイライラして落ち着かなくなり精神的に安定しない
特に用事があるわけでもないのに、携帯を手元に持っていなかったり、自分の思うように触れない状況であったりすると精神的に不安定になってしまうのが携帯依存症の特徴の一つです。
こうなると、仕事中や授業中などの見てはいけない時に携帯を見てしまったり、携帯を持ち込んではいけない場所に携帯を持ち込み、なおかつ見てしまったり、自分をコントロールすることができなくなってしまいます。
携帯依存症の人は自分から携帯を見るのを止めるのが非常に難しいので、一定時間が過ぎたら強制的に操作ができなくなるようなアプリを入れて、自分の作業の区切りに関わらず携帯が使えなくなる状況にしてしまうのがおススメです。
いきなり画面が真っ暗になったら最初は慣れませんが、携帯を見続けていなくても自分は大丈夫かもしれない、ということが少しずつ体験できるようになりますよ。
2 長時間携帯を見ることに費やしてしまい社会生活に支障をきたす
携帯依存症の困った特徴は、ずっと携帯を見続けてしまうということで、朝起きてから夜寝るまで、または睡眠を削ってまで携帯に時間を費やしてしまうのです。
携帯依存症本人は「ちょっとだけ」と思いながら見ていますが、携帯を見始めるとすぐに30分、1時間と経ってしまい、時間感覚がおかしくなってしまいます。
このような時は、携帯を使わない時間を決めましょう。
仕事をしている人なら、仕事中は使わないと決めて、手に取らないようにしましょう。
着信やメッセージが気になりますが、1日携帯を握りしめて待っているのではなく、携帯を触る時と仕事など別の作業をしている時のメリハリをつけて生活しましょう。
3 携帯のブルーライトに晒されて睡眠不足に陥る
携帯依存症で多いのは睡眠不足で、携帯に時間を費やしてしまうことと、携帯の画面から出るブルーライトを見てしまって睡眠に入りにくくなってしまうことが原因です。
ブルーライトは光の中でも強い光なので、見ると脳を覚醒させてしまいますし、また、携帯の画面から出る光そのものも覚醒作用があるので入眠を妨げます。
このような時は、寝室やベッドサイドに携帯を持ち込まないようにし、睡眠リズムを整えましょう。
4 同じ姿勢で携帯を長時間見ることで肩こりや首が凝ったままになる
携帯を見るとき、どのような姿勢になっているかご存知でしょうか。
携帯を机の上やひざの上で見ることが多いので、上体は少し前傾気味になり、顔はうつむくようになりますよね。
携帯依存症になると、気づかないうちにこの姿勢のまま数時間過ごしてしまうので、肩こりや首のコリが出てきてしまいます。
また、携帯依存症の人は一日中携帯を見ていて運動することもないので、その肩こりや首のコリは放置され続けてしまいます。
全身を使うような運動、例えば体操などを習慣づけると、肩こりや首のコリは楽になりますね。
5 うつむき加減の姿勢を続けることでストレートネックになる
先述したうつむき加減の姿勢を長時間、長期間続けることで起きてしまうのがストレートネックと言われる状態です。
本来、人間の首の骨は少し前に湾曲していますが、うつむき加減の姿勢を長く続けてストレートネックとなってしまうと、この湾曲するべき骨が真っすぐになってしまいます。
ストレートネックには
・頭痛
・肩こり
・めまい
・吐き気
・抑うつ
などの症状を引き起こす可能性が高く、一度なってしまうとなかなか治療が難しいのが現状です。
ストレートネックは首だけの問題ではなくて、全身の姿勢の悪さから来ているものなのでうつむき加減・前かがみ姿勢を日頃から意識してやらないようにしましょう。
6 目が疲れやすくなり老眼のような症状が出る
携帯は手に持って見ますよね。
つまり携帯を見るときは、近くを見ていることになりますが、近くばかりを長時間・長期間見すぎることでピントを合わせる筋肉が緊張したままになり、遠くを見るときにピントが合いづらくなる老眼のような症状が出てくることがあります。
携帯を見続ける時間に関連しているので、若くても携帯を見る時間が長すぎればこの老眼のような症状が現れ、放置しておくと重篤化します。
ですから、遠くを見る目のストレッチがおススメで、大事なのは遠くを見てピントを合わせることです。
ピントを合わせる筋肉を使うことが重要だからですね。
遠くを見てピントを合わせ、近くを見てピントを合わせることを1~3分ほど毎日繰り返していると、遠くを見た時にピントが合いやすくなりますよ。
7 自律神経の乱れから抑うつ症状が出やすくなる
以上お伝えしてきたように、携帯依存症は携帯そのものからの悪影響や、携帯を見すぎてしまうことから発生する悪影響がありましたね。
睡眠不足・昼夜逆転・ネット上の情報に不安になる・メッセージや着信にすぐ応答しなければという焦り、肩こり、首のコリ、社会生活に支障が出て周囲の人からの視線が痛く感じる、などの条件が重なってくると、自律神経が乱れて抑うつ症状が出やすくなります。
このような時は、まず生活リズムを整えることを考えましょう。
起床時間と就寝時間を決め、それは守って生活してみましょう。
一番大事なのが睡眠なので、質の良い睡眠をしっかり取れるように心がけ、慣れてきたら運動や食事等に気を遣うとさらに健康的になれますよ。
携帯依存症の人が抱えるリスクと改善方法についてお伝えしましたがいかがでしたか?
情報過多の現代においては、情報を取り込むよりも情報に振り回されない、情報をコントロールするということを意識して生活しましょう。
また、携帯依存症になるということは、携帯以上に夢中になれるものがないということでもありますから、別に趣味や熱中できることを探すのもいい方法です。
生活になくてはならなくて、とても便利な携帯であるからこそ、適切な距離感で付き合って行きたいものですね。
携帯依存症の人が抱えるリスクと改善方法を理解して、携帯と程よい距離で付き合い、幸せを引き寄せちゃいましょう。
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