日曜日の夜になると、「明日からまた仕事か…」と気が重くなったり、出社したくなくなったり、そもそも就職したくなくなったりする陰には、仕事に対する恐怖心が隠れています。
しかし、実は仕事への恐怖心は、仕事ではなくて他のことへの恐怖心であるとご存知でしたか?
仕事への恐怖心をもう少し自分なりに細かく考えていくと、仕事への恐怖心への対処法が見つかるのですがどのようなものか興味がありますよね。
そこで、仕事への恐怖心を克服する方法について、具体的なステップを踏みながらお伝えします。
仕事への恐怖心を克服する7つの方法
1 他人の評価を気にしないと決める
仕事への恐怖心が起こってしまう大きな原因の一つに「失敗したらどうしよう」「上手くできなかったらどうしよう」という恐れがあります。
それは、失敗したり上手くできなかったりしたら、会社や周囲の人に迷惑をかけてしまい、その結果自分の評価が下がってしまうことを無意識のうちに恐れているのですね。
自分の評価が下がるということは、当人にとっては社会人としての最後通告をされるくらいに重く考えていることもあり、この状態だと恐怖心が大きくなりすぎてしまって行動が全く起こせなくなってしまいます。
自分の価値を決めるのはあくまで自分であることを忘れずに、他人の評価は気にしないと決めましょう。
実際他人の評価を気にしてしまっても大丈夫で、「他人の評価は気にしないと決めたのだった」と思い出せると、仕事に対する恐怖心も収まってきますよ。
2 自分の人生に対する仕事のウエイトを数値化する
仕事に対する恐怖心が大きい人は、自分の生活における仕事が占める割合がそもそも大きすぎる傾向があります。
まず自分の人生において大事なものを書き出してみましょう。
・家族
・趣味の時間
・友人
・仕事
個人で出てくる項目は異なりますが、書き出したらその優先順位を付けてみてください。
仕事は何番目にきましたか。
もしも仕事が一番ではなかったら、その一番大事でない仕事に対する恐怖心は必要なのだろうかということを考えてみてください。
もしも仕事が一番だったら、どうして一番なのかを考えて、何を得たいから、何がしたいから一番なのかをはっきりさせてください。
自分が一番大事なものがはっきりわかっていたら、仕事を頑張れるし、逆に仕事が上手くいかなくても必要以上に恐怖心を抱いたりしませんよ。
3 仕事のことを考えない時間を意識的に作る
仕事というのは気を付けていないと自分の生活をすべて覆いつくしてしまう性質があります。
つまり、帰宅してもずっと考えてしまうのですね。
職場を離れても仕事のことを考えるのが楽しい人はいいですが、苦しくて仕事に追いかけられている気がして恐怖心を持ってしまう人は、意識的に仕事のことを考えない時間を作りましょう。
例えば、退社するとき会社の玄関を出るとき、「仕事のことは会社に置いて帰ります」と自分に宣言するのです。
ダラダラと考え続けるのではなく、メリハリをつけた生活を送ると仕事への恐怖心も薄らいできますよ。
4 仕事の何が怖いのかをはっきりさせてみる
不安や恐怖心は放置するとどんどん大きくなる性質があります。
仕事に対する恐怖心を持っている人は、「仕事がとにかく嫌だ」という感覚に陥りがちですが、「仕事の何が嫌なのか」という点を細かく分割して考えてみましょう。
考えていくと、仕事内容そのものではなくて、人間関係であったり(それも特定の人間関係であることが多いですね)、職場環境であったり、通勤環境であったりすることがあります。
仕事に関係する自分が嫌だと思っていることが分かったら、それがどう改善されればよいのかも考え、できることがあれば行動に移しましょう。
5 自分がすべきことをはっきりさせる
仕事というものは、同僚との境目がはっきりしていないこともよくありますが、このような状況で「自分がきちんとやらなければ」と思っている人は「あれもこれもやらないと」と思い、仕事量の多さに疲れてしまうことがあります。
しかし実際は他の人がするつもりだった仕事を自分が取り込んでいることもあるのです。
「どこまでやればいいかわからない」という状況は不安を大きくさせてしまいます。
これを解決するにはコミュニケーションを密に取ることが大事で、自分の仕事はどこまでなのかということをはっきりさせましょう。
6 自分の管轄以外のことは背負い込まない
恐怖心を持ちやすい人の特徴として、人間関係などの場合で相手のことをすべて背負ってしまう点が挙げられます。
あの人が怒っているのは「自分がこうしたから」「自分が気が利かなかったから」「自分が自分が」と相手の機嫌の悪さでさえも自分のせいにしてしまうのです。
しかし、ある出来事が起こって、どのような感情を持つかどうかはその人が決めることですから、他人がその責任を負うことはできません。
「勝手に怒っていてわけわかんない」と突き放す必要はありませんが、他人は他人のこと、と自分の中で境界線をはっきり引いておきましょう。
相手が怒りをぶつけてきてもそれを受け止める義務もありませんから、改善するべき点は粛々と改善し、必要なだけの謝罪をすればよいのです。
7 小さなことから行動しその都度自分を認める
「この職場に入って何年も経つのに何もできない」と自分を無能だと感じている人も、仕事への恐怖心を持ちがちな人です。
しかし、今当たり前に行っている業務があるはずで、それが「できるようになった」と自分で認めていないから、いつまで経っても「自分は何もできない」という感覚に襲われてしまうのです。
自分が今できていることの棚卸をして、自分はできるようになっているのだと自分を認めてください。
自分をしっかり認めれば、人間はそもそも成長したいと思っている生き物ですから、「次はこうなりたい」という前向きな気持ちが湧いてきます。
前向きな気持ちが湧いてきたら、それに従って目標を立て、小さなことから行動し、行動したことを自分で認めましょう。
この作業を繰り返していくと、達成感や前進している感じを得ることができて、仕事への恐怖心は薄らいでいますよ。
仕事への恐怖心を克服する方法について、お伝えしましたがいかがでしたか?
仕事は人生において大事なものですが、仕事に対して
・完璧にできなければ
・失敗してはいけない
・上手くやらなければいけない
というような思いが強くなりすぎると、それができなかったときの恐怖を想像して仕事に対する恐怖心を持ってしまうのです。
完璧主義はほどほどにすることが恐怖心を克服するコツでもあります。
また、仕事そのものが嫌なわけではなくて、仕事に付随するものの中に嫌なものがある場合も多いので、すべてを「仕事」とまとめてしまうのでなく、自分が嫌なものを細かく見ていくとその他のものは嫌ではないのですから、嫌な事が減って、仕事に対する恐怖心が小さくなります。
自分の生活を豊かにしてくれるのも仕事ですから、仕事に対する恐怖心を克服して幸せを引き寄せましょう。
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