怒りの感情をあまり表に出したくはありませんよね。
「馬鹿にされた!」「不誠実な対応をされた!」というとき、怒りの感情が腹の底から湧き上がってくるような気持ちになりますが、それをそのまま出すのはいけないと、無理やり抑えてしまっていませんか。
感情はむやみに抑えていると、ストレスに繋がり心身の不調を呈するようになってしまいますから、怒りの感情と上手に付き合えるといいですよね。
そこで今回は、怒りの感情を爆発させないために即できる心を整える方法について、簡単に出来るものを中心にお伝えします。
怒りの感情を爆発させないために即できる心を整える方法
1 その場を離れる
カッと頭に血が上るようなことが起きたら、「その場を離れて落ち着く」ことが有効な心を整える方法です。
その場から離れることは、場面転換の意味があり、同じ場所で怒りをどうにかしようとするのに比べて気持ちの切り替えが簡単にできます。
その場を離れるときには、
・今気持ちを静めるために席を外させてほしいこと
・この話について解決する気があること
・のちに自分からこの話の続きをすること
を相手に告げると嫌な印象を与えずに済みますよ。
2 深呼吸をする
怒りを感じると動揺して言いたくもないことを言ってしまい、後悔することがありませんか?
そのような時は怒りを感じたときに大きく深呼吸を数回すると、その短い間にも沸騰した怒りが少し収まり冷静になることができます。
反論をするにしても自分が本当に思っていることを伝えなければ怒りは収まりませんので、その準備としておススメの方法です。
3 手を叩く
相手が目の前にいない状況で怒りが湧いてきた時の対処法ですが、出来るだけ大きな音がするように自分の目の前で手を叩きます。
「パン!」という音は空間を浄化する作用もあり、自分の意識をもやもやした怒りの中から現実に引き戻してくれる場面転換の効果もあります。
怒りを感じることは全く悪いことではないのですが、怒りに任せて行動すると自分の本意ではないこともしてしまうので、怒りを受け入れながらも本当に自分の望むことは何だろう?と立ち返らせてくれる心を整える方法です。
4 瞑想をする
怒りの渦に巻き込まれて、ずっとイライラしてしまっている場合、相手が良い悪いということを一旦置いておいて怒りの渦から出ることが大事です。
長い時間瞑想をする必要はなく、落ち着いて座って瞳を閉じ、外界から自分を遮断する感覚を持って呼吸に集中する…ということを5分程度行いましょう。
瞑想の途中に怒りが湧いてきても、湧いたままにして抑えよう、もしくはさらに煽ろうとしなくてもよいです。
怒りの渦から出るために瞑想することはとても効果があり、冷静にもなれるので瞑想の後は建設的な解決策や本当に自分が望む状態を知りやすくなります。
5 相手の立場になって考える
トラブルが起こった時に「相手の立場になって考えなさい」とは小さいころからよく言われてきたのではないでしょうか。
ここでご紹介する「相手の立場になって考える」とは、「相手が理不尽な行動をけしかけてきたのは、自分のせいではなくて相手の都合である」可能性を考えてみましょうということです。
自分責めが身についてしまっている人は、トラブルの原因を
・自分の対応が悪かったせいではないか
・自分が至らなかったからではないか
・自分がもっとできることがあったのではないか
というようにすべて自分に押し付けてしまいますが、そればかりではありませんよね。
相手の虫の居所が悪いこともあるでしょうし、相手が準備不足だったのかもしれないのです。
ですから、相手の立場になって考えて、自分のせいではないという視点を持つと怒りを鎮めることができますよ。
6 自分がなぜ怒りの感情を持ったのかを考える
同じことを言われても怒りの感情が起こる時と起こらないときとありますし、同じことを言われても怒りの感情が湧く人と湧かない人がいますよね。
その違いに目を向けて、「どうして私は今怒りの感情を感じているのだろう?」と自分を探ってみるのも怒りを鎮める心を整える方法の1つです。
同じようなことが起こってすごく嫌な思いをした、もしくはそもそも相手のここが嫌いだった、という怒りの感情の奥にあることにただ気付くだけで怒りは静まっていくこともあるのですよ。
7 「正しい」「間違っている」という判断は止める
怒りの感情が起こるような場面では、しばしば「どちらが正しいのか」ということが争点になることがありますね。
しかし、いろんな立場の人がいて、その立場の数だけ「正しい/間違っている」がありますから、そもそも「どちらが正しいのか」を言い争うこと自体が無意味です。
自分はこの状況でこう考えたからこうした、相手はこの状況でこう考えたからこうした、ということで齟齬が生まれるのであれば、「正しい/間違っている」の話ではなくてコミュニケーションが取れていなかったことがトラブルの原因なのです
「正しい/間違っている」に囚われている間はそこに気付けませんから問題解決にも至りません。
「どうしたかったのか」「自分はどう考えていたのか」を考えると、怒りを鎮めて心を整えることができますよ。
怒りの感情を感じることはやはり嫌な事なので、「怒らない人になりたい」「心の広い人になりたい」と怒りを排除するような願いを持っていると、余計に目の前に自分を怒らせるような人が現われてきます。
ですから怒りとは仲良くして、怒りを抑えることなく上手に付き合って行けると心身のバランスが取れていいですね。
怒りを感じたときに見失いそうになってしまうのが「自分はどうしたいのか」という観点なのですが、ここを見失わずにしっかり意識しておくと怒りを感じても我を忘れることがありません。
相手を打ち負かせたいと思ってしまうと泥沼の喧嘩になってしまうこともあるので、常に自分を意識して心を整えてくださいね。
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