「ああ、もう本当に自分が嫌になる」「どうしていつもこのようにしかできないのだろう?」というような自分が嫌いになったり自分が嫌になったりする【自己嫌悪】の感情は誰にでも多かれ少なかれあるものです。
しかし、自己嫌悪が行き過ぎてしまうと常に自分に対してきついダメ出しをし続けたり、常に他人と比較して自分を貶めたりしてしまい、精神的に自分を追い詰め、生きづらさに繋がってしまいます。
自己嫌悪の反対は、自分を好きになることではなくて、「自分を受け入れること」で、自分を自分が受け入れられると生きるのがとても楽になるのです。
そこで今回は、自己嫌悪がひどすぎる人の特徴と克服方法について、自分を受け入れるための方法を中心にお伝えします。
自己嫌悪がひどすぎる人の7つの特徴と克服方法
1 向上心があるからこそ自己嫌悪に陥る
なぜ自己嫌悪に陥るのか、ということについて考えてみると「今の自分よりももっと良くなりたい」という向上心があるからこそそうできなかったときに自己嫌悪に陥るのです。
ということは、自分を受け入れるためには「今の自分よりもっと良くなりたい」という向上心が自分にあるということを認めると良いのですね。
向上心がなければそもそも自己嫌悪に陥りません。
自分に向上心があることを認め、「よく頑張っているね」と労いの声をかけてあげましょうね。
2 反省と自己嫌悪の区別をつけていない
仕事や自分のやりたいことなどで失敗した時、区別が難しいのが「反省」と「自己嫌悪」です。
失敗して初めて「あのやり方や考え方は適切ではなかったのだ」と分かることも多いのですが、それはそれで振り返って次チャレンジするときに改善したものをまたやればよく、これが健全な「反省」です。
自己嫌悪がひどい人は、失敗したら「どうして失敗してしまったんだ!自分に能力がないからだ!」「どうしてあらかじめ気づかなかったんだ!自分に見る目がなかったからだ!」と、失敗の原因をすべて自分自身のせいにしてしまい、自己嫌悪に陥ります。
しかしこれでは本当の原因にもたどり着けませんし、この場合の自己嫌悪は自分による自分に対する人格攻撃でもありますから、とてもダメージが大きく有害でもあります。
反省と自己嫌悪は分けて考えることが大切なので、1人では難しい時は客観的な判断ができる人に話を聞いてもらうのも良い方法です。
3 自尊心が弱い
自己嫌悪はひどい人は、敢えて自己嫌悪を感じるための環境を自分から選んでいることもあります。
自分を嫌悪しなくてはならないと思い込んでいるほど自尊心が低かったり、または「頑張っている私だけが素晴らしい」というように条件付きの自尊心を持っていたりすると、それを満たすための環境を自分の周りに準備してしまいます。
自分の周りの環境がポジティブなものではなく苦しいのなら、他の環境に移動することも検討してみましょう。
4 完璧主義である
自己嫌悪がひどい人は、自己嫌悪を感じたくないために物事を完璧にこなさなければと思い込んでいるので、完璧主義なところもあります。
しかし、完璧主義はその通りに行かない場合も多く、そのたびに「できなかった」という自己嫌悪が出てくるのでおススメはできませんね。
物事をする時に重要なのは「それが完璧に遂行されること」ではなくて、「何の目的でそれをするのか」ということがはっきりしていることです。
ですから、何かをする時は「目的が達成されること」を常に頭に置き、どのような状態であれば目的達成といえるのか、ということを自分の頭でしっかり考えて行動しましょう。
5 他人の目を気にしすぎる
自己嫌悪がひどい人は、自分が嫌いなので他人から認めて欲しいと強く思っており、その結果他人の目を必要以上に気にしてしまいます。
しかし、他人とひとくくりに言っても10人いれば10通りの考え方がありますから、そもそも他人の言うとおりに行動しようとすること自体に無理がありますよね。
このような時は自分に立ち返り、
・自分はどう思ったのか
・自分が今感じている感情はどのようなものか
・自分はどうしたいのか
ということを改めて意識しましょう。
自分に立ち返ることができ、自分の応援ができるようになると、応援してくれる他人が現われるようになりますよ。
6 自己嫌悪をする自分を嫌っている
自己嫌悪がひどい人は、なんと自己嫌悪をする自分すら自己嫌悪しています。
つまり、心の奥では「自分を嫌ってはいけない」ということを知っているのですよね。
このような時は、「自己嫌悪をする自分」も全部受け入れて、「もっと良くなりたいっていう気持ちからだったんだよね」というように自己嫌悪を別の建設的な言い回しに言い換えてみましょう。
向上心のある前向きな自分に気付くことができますよ。
7 常に自分のあら捜しをしている
自己嫌悪がひどい人は、自分を嫌いたいので自分のあら捜しを常にして責める点を一生懸命探しています。
一生懸命探しているとどんどんと見つかってくるので、さらに自己嫌悪が加速していってしまうのですね。
こういう時は、自分の良い点や頑張ってきたところなどを積極的に見つけ、自分に労いの言葉を掛けましょう。
自分の良い点や頑張ってきたところは意外と他人のほうが詳しく、よく見ているので聞いてみるといいですね。
自尊心が低いがために自己嫌悪に陥りやすいともお伝えしましたが、自尊心は安心できる環境で育つものです。
ですから、自分を鍛えたいと思うあまりに厳しい環境に自身を置いてしまうと、自尊心が育たないこともありますから、自分に合った前向きな雰囲気で安心できる感じがするような環境で頑張ってみることをおススメします。
厳しい環境から心地よい環境に移動することは甘えでも何でもなく、自分を大事にする行動の一つですから心当たりのある方は検討してみてくださいね。
自己嫌悪を手放し、自分に労ってエネルギーをチャージして、活き活きと幸せを引き寄せちゃいましょう。
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