一日に何回も手を洗う、電車のつり革を素手で触ることができない、除菌スプレーを持ち歩いて触れるものすべてを除菌する…。
きれい好きであることは性格の一つですが、度を過ぎて生活に支障が出始めるとただのきれい好きではなくて病気に近くなってしまいます。
周囲の方も汚いモノ扱いされているようで不快ですし、潔癖症の本人も実は潔癖症から脱したいと思いつつも辞められずに苦しんでいることがあります。
そこで今回は、潔癖症の方がほどよいきれい好きになる7つの方法をご紹介します!
潔癖症はもはや病気!度を過ぎたきれい好きを治す7つの方法
1 まずはここから!自分は潔癖症と気づく
実は、他人から見て度を過ぎたきれい好きな方は、自分は普通だと思っている方が多いです。
しかし、自身が潔癖症だと気づかないと治すこともできません。
身の回りに潔癖症の方が受け入れがたいことはたくさんあります。
他人の触ったもの、例えばドアノブ、つり革、手すり、図書館の本、共用のキーボードなどは素手で触れないとなると社会生活に支障が出始めます。
まずは、他人と比較してみて、自分は汚れや雑菌に敏感過ぎるのではないだろうか、と気づくところから始まります。
周囲の方も潔癖症の方に指摘してあげてもよいですが、「おかしい」「変だ」、という言い方ではなくて、あくまでも自分はこう考えているというアイメッセージで伝えましょう。
つまり、「私は汚いとは思わないけど」というような言い方をしましょう。
2 どうして触れなかったの?理由を考えてみる
もしかすると自分は潔癖症かもしれないと思ったら、どのような場面で「これは触れない」と思ったかを書き出してみましょう。
ささいなことでも気づいたことはすべて書き出すと、自分のパターンがわかりやすくなります。
つまり、つり革が目に入ったとき、手あかが見えたから触りたくなくなったのか、前に持っていた人が不潔そうな感じがしたのか、ただただ他人が触る可能性があるものだから触りたくないのか、自分はどう思ったのかを振り返ってみましょう。
汚いから触らないという判断は無意識のうちにしているので、思い出す作業が有効です。
3 どのくらい触りたくない?点数をつけてみる
他人が触る可能性のあるものでも、汚いと感じる度合いが強いものと弱いものがあります。
汚いと思う度合いを分かりやすくするために、汚いと感じるものを書き出し点数をつけてみましょう。
そのとき、なぜ汚くて触れないと思ったかという振り返りが役に立ちます。
例えば共用のものにしても、例えば全く見ず知らずの人が使う可能性のあるものは触れないけれども、家族が使っているものなら触ることができるかもしれません。
つまり同じものでも状況やそのものがある場所、電車なのかタクシーなのか、会社なのか駅なのか、などで嫌悪感はかなり異なってくるのです。
4 少しずつがポイント!触れなかったものをあえて触ってみる
触りたくないものとその度合いの点数化をしたら、それをあえて触っていきましょう。
そのときは点数の低いものからチャレンジしてみましょう。
潔癖症の方は、他人が触ったものには触ったところから目には見えない雑菌が繁殖し、そのもの全体を覆いつくすという恐怖を持っています。
ですから、いきなり絶対に触れそうにないものから始めるのではなくて、汚いと判断した点数が低いものから触っていきましょう。
点数の低いものに触れたら、次に点数の高いものに触っていく、というように段階を踏んで少しずつ触れるものを増やしていきましょう。
5 触ったらどうなったか?振り返って考えてみる
汚いから触りたくないと思っていたものに触った後、どうなったでしょうか?
潔癖症の方は、他人が触ったものには雑菌が繁殖し、そのものを覆いつくしているイメージを持っています。
では他人が触ったものに触ったらどうなったでしょうか?
もしも本当に雑菌が繁殖してしまうならば、触った人は病気になったり、触ったところに何らかの変化が出てきたりしますね。
何らかの変化があったでしょうか。
なかったなら、雑菌が繁殖するという心配は現実的なものなのかを考えてみましょう。
6 どうしてそうなったのだろう?ストレスがなかったか振り返る
心理学的には潔癖症の原因は「人に対する敵意」であるとされています。
ここでいう「人」というのは、他人であることもありますが、自分であることもあります。
つまり、他人もしくは自分に知らない間に敵意を持っている可能性があるということです。
自分が敵意を持っていると認識していない場合、その感情のはけ口として潔癖症が現れることがあります。
ですから、潔癖症の場合、自分に過度なストレスがかかったことがなかったか?と振り返ってみましょう。
例えば、親に強烈に叱られた経験、親との軋轢、人間関係のトラブルという直接的な経験だけでなく、心に大きな負荷がかかるという意味では、受け止めきれないほど悲惨にニュースを見てしまったということも過度なストレスになります。
また、学業や仕事が自分の思い通りにはいっていないと感じるとき、自己嫌悪から潔癖症を発症することもあります。
7 潔癖症は敵意の現れ!まずは自分を癒す
潔癖症になった過度にストレスがかかった出来事を思い出せたら、自分を癒しましょう。
つまり、感情を抑えこんでしまい、行き場のなくなった敵意が潔癖症という形で表れている状態ですから、抑え込んでしまった感情をまずは吐き出します。
一人きりになれる環境を準備したら、「嫌だった」「こう言いたかった」「こうして欲しかった」「本当はこうしたかった」など、思いつく限りを吐き出しましょう。
感情を吐き出しているときは、一般論や相手の気持ちなどをおしはかる必要はありません。
自分の押し込めた感情を吐き出すほうを優先させ、潔癖症な自分でもいい、と自分を認めてみましょう。
この作業を通して、他人に対する敵意と自分に対する敵意を弱め、その結果、度を過ぎたきれい好きからほどよいきれい好きになることができます。
さて、『潔癖症はもはや病気!度を過ぎたきれい好きを治す7つの方法』はいかがでしたか?
電車のつり革、手すりを触れない、外食ができないなど、潔癖症が行き過ぎると普段の生活に支障が出てしまいます。
潔癖症をほどよいきれい好きにするためには、なぜ汚いと感じるのかを考え、点数化し、あえて触ってみるという方法があります。
また、潔癖症は「人に対する敵意」の表れでもあります。
ですから、自分の中に押し込めていたストレスに気づき解放して癒すと、「人に対する敵意」が薄れ、結果的に潔癖症がほどよいきれい好きになります。
潔癖症をほどよいきれい好きにして、快適な日常生活を送りましょう!
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