厄には、前厄・本厄・後厄の他に大厄とありますが、「後厄」とは、厄年の後に来る年で、本厄の次に気を付けなくてはいけないものの、本厄の厄が、徐々に落ち着いてくる年のことです。
ちなみに男性の厄年は「25歳」「42歳」「61歳」、女性の厄年は「19歳」「33歳」「37歳」「61歳」ですから、後厄は男女ともに1歳プラスした年齢になります。
ただし、厄年は数え年で見るため、実年齢(満年齢)でみる場合は、だいたいマイナス1~2歳と考えるとよいでしょう。
そこで、後厄の年を乗り切るために必要なやるべきこと、やってはいけないことを併せてお伝えします。
後厄とは?後厄の年にやるべきこと・絶対やってはいけないこと
1 後厄とは具体的にいつまでなのか
後厄は本厄の次の年、というわけで「もう厄は去ったのだから」と思ってしまいがちですが、実際に「厄年を過ぎたら、いきなりリセット」とはいかないものです。
それゆえに、厄年に引き続いて病気やケガ、トラブルやアクシデントには、十分注意しなくてはなりません。
では、後厄を含めて、厄年はいつまで意識していればよいのでしょうか、気になるところですよね。
諸説ありますが、最も有力な説は「数え年で新暦の元旦から大晦日まで」というもの。
もちろん、厄年に関係なく、体調管理などには、気を付けたいところですが、後厄最後の除夜の鐘を聞いて、ようやく終わったとほっと一息つくのが、一番良いかもしれませんね。
2 気になるのなら、お勧めしたい「厄払い」
厄、といえば厄払い!本厄はともかく、後厄まで厄払いをする必要があるのか、悩むのではないでしょうか。
「そんなの気にしない」と本厄の厄払いすらしない人もいれば、前厄・本厄・後厄・後厄の次の年、と4回、厄払いをする人もいるのですが、結論はズバリ「気になるのならやっておく」です!
もちろん、地域や風習などがある場合は、それにのっとって行うのもよいでしょう。
なにより、実際に厄払いを行うことで、心の安定につながりますし、潜在意識にも「後厄の厄払いをしたから大丈夫」とインプットされるので、「なにかあるのでは」と必要以上に気になってしまう人にはうってつけです。
現実的にも、潜在意識が「厄払いをした」と暗示を受けることで、万が一のことがあっても、あなたを被害から回避してくれたり、最小限にとどめたり力を発揮してくれますよ。
もしも、どうしようか迷っていたり、どうしても気になってしまったりといった人には、後厄の厄払いをしておくことを、お勧めします。
3 後厄をあまり意識しすぎない
逆に、なんでもかんでも「厄年だから」で消極的になったり、気に病みすぎたり、自身の努力の足りなさの言い訳にしたりするのはお勧めできません。
気にしすぎれば、潜在意識は、あなたが思うように、あなた自身の言動をプロデュースしていきます。
引き寄せの法則につながりますが、あなたがポジティブに物事を考えれば、自然と言動もそのようになっていく反面、あなたがネガティブになればなるほど、潜在意識はそれを具現化しようとする性質があるのです。
後厄だから、と慎重になるのはおおいに結構ですが、それにとらわれすぎれば、何もできなくなってしまいますので、必要以上に気に病むのはやめておきましょう。
どうしても不安がぬぐえないようならば、やっぱり厄払いが一番お勧めですが、厄払いまではちょっと、という人は、近くの神社などに参拝に行くだけでも、だいぶ気の持ちようが変わってきますよ。
ちなみに、あなたが住んでいる地域の氏神様は、神社庁に問い合わせれば教えてくれますので、ぜひ神社仏閣に足を運んでみてくださいね。
4 できるだけ「おとなしく」やりすごす
後厄は本厄が去った後、とはいえ、あまりあれこれと手を出したり、新しいことに飛びついたりするのはお勧めできません。
厄年にあたる年齢を見ると、ライフイベントに関しても、あなた自身の健康に関しても、一つの節目に当たる年だとおわかりになるのではないでしょうか。
心身ともに気を付けたい時期に、ストレス過多になりそうなことは避けるべきです。
とはいえ社会人として生きる以上、異動や転勤その他、そうも言っていられないこともたくさんあるでしょう。
そんな時は「無理をし過ぎない」「きちんと休息をとる」「異変を感じたら早めに医者にかかる」など、自分自身のメンテナンスを、きちんと行うように心がけましょう。
後厄まで過ぎて一安心しても、引き続き健康管理などには、気を付けるようにしたいものですね。
5 一年の最後まで油断しない
さて、後厄とはいったいいつまでなのか、というところで「諸説あるが後厄の年の元旦から大晦日まで」とご紹介しました。
始めのうちこそ気を付けていても、次の年が差し迫ってくるあたりには、なんとなく油断しがちになるものです。
これが本当に後厄の厄災なのか否かは別にして、人間、油断したときこそ足元をすくわれるというもの。
せっかく用心してきても、もう少しで後厄も終わるというときに大きなトラブルやアクシデントにみまわれて、ケガでもしたらつまらないですよね。
とくに年の瀬はなにかと心身ともにバタバタしがちなので、いつもよりも慎重に行動するように心がけましょう。
さて、『後厄とは?後厄の年にやるべきこと・絶対やってはいけないこと』はいかがでしたか?
後厄、厄年でも、必要以上に気にしすぎてしまっては、かえって不幸や災厄を招きかねませんから、気持ちを楽にしつつ、慎重に物事を進めるようにしてみましょう。
また、自分自身が不摂生になっていないか、この機会に見直すようにしてみると、なおいいですね。
「災い転じて福となす」の言葉の通り、きっとピンチもチャンスに変えられるはずです。
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