「収納が大変になってきたし、断捨離でもしてみようかな、、、」と考えたことはありませんか?
断捨離とは、不要なモノへの執着を断ち、これらを捨て去って、自分が好きなものだけに囲まれた、快適な生活を手に入れるためのものです。
しかし、中には「本当に捨ててしまってもいいんだろうか?」と悩む物もたくさんありますよね。
特に、本はそうです。
せっかく、より良い生活のために断捨離をしたのに、あとで後悔する、というようなことは、ぜひ避けたいものです。
そこで今回は、『断捨離で捨てると大変なことになる5つの本の種類』を、ご紹介します。
断捨離で捨てると大変なことになる5つの本の種類
1 国語辞典や英和辞書など、使い込んだ辞書類
断捨離では、とにかく捨てることばかりが強調されがちです。
しかし、本来使うはずだったものまで捨てることになってしまっては大変です。
特に、辞書類はその代表だと言えます。
受験のときから使っているような英和辞書であれば、アンダーラインや書き込みなどもたくさんありますよね。
「買い直すことができるものは捨てる」というのは断捨離の鉄則ですが、アンダーラインや書き込みなどのこうした作業の跡は、いわば勉強をさらに深めるための付加情報です。
単語を調べたときに、辞書に書き込みがあれば、「そういえば、前にこの単語を調べたのは、高2の中間試験のときだったな」というような情報もあわせて思い出しますから、記憶が定着しやすくなります。
新品の辞書では、そうはいきません。
また、現代はネット検索が全盛ですから、「辞書がなくてもネットで調べられる」ということもよく言われます。
ネットでは、たしかに手軽に調べることはできますが、記憶の定着しやすさという点でいえば、紙の辞書にはかないません。
ネットで調べたあと、すぐに忘れてしまってまた調べ直した、という経験はないでしょうか?
脳と手は密接に関連していますから、辞書で調べてアンダーラインを引き、メモを取る、という行為自体が、勉強につながります。
つまり使い込んだ辞書というのは、あなたの知識そのものなのです。
断捨離だからと言って、安易に捨ててしまうのは禁物です。
2 二度以上読んだ自己啓発本
「過去一年間に読まなかった本は捨てる」というのも、断捨離の定番です。
しかし、一年読まなかったからといって、自分には不要だと決め付けてしまってもよいものでしょうか?
あなたが直感で選んだ自己啓発本には、あなたが求めていたメッセージが書いてあります。
少なくとも、過去に二度以上読んだものについては、三度目も読む可能性は十分あると考えて、取っておいたほうが良いでしょう。
たとえば、人間関係に関する本であれば、あなたは過去、人間関係で悩んだときにその本を開いたはずです。
こうした本を目にしたとき、「当時の自分よりも悩まなくなった」あるいは、「5年経った今も、また同じことで悩んでいる」ということが分かるだけでも、あなたにとって大いに意味があります。
これらは自分へのメッセージとして、見えるところに置いておきましょう。
3 特別な思い入れのある作家の著作集や伝記
特定の著作集や伝記が「なぜか気になる」ということはありませんか?
こうした直感も、前項と同様、自分へのメッセージだと考えましょう。
たとえばあなたが、ある特定の人物の伝記ばかりを数冊持っていたり、特定の作家の著作を揃えているという場合、あなたはその人物と、何かしら目に見えないつながりがあります。
ひょっとしたら、前世でも何か関係があったのかもしれません。
その作家や伝記の人物は、本を通じて、あなただけに何か特別なメッセージを発し続けている、ということは、往々にしてあります。
「理由は分からないけど、なぜか気になる」と感じる本は、捨てずに取っておきましょう。
4 入手不可能になった本や、高い価値のある本
これは、断捨離で捨ててはいけないものの定番です。
絶版になったものや、ほとんど流通していないもの、あるいは有名の画家の若いころの画集のように、高い価値がついているものなどが、これにあたります。
断捨離だと言って、こうした価値のある本を安易に捨ててしまうと、のちに大きなストレスになります。
ストレスを無くすために断捨離を行なったはずが、ストレスを抱えることになってしまっては、本末転倒ですよね。
こういう失敗をしてしまうのは、価値の高い本を、あくまでも本として見てしまうためです。
この類のものは、本というよりはむしろ、資産として見るべきです。
いくら断捨離だと言っても、資産をみすみす捨ててしまう人はいませんよね。
5 日記や手帳など、肉筆で書いたもの
過去の手帳はかさ張りますから、断捨離で捨ててしまって構わないものです。
ただし、捨てる前に、自分が書き込んだメモには、一通り目を通すようにしてください。
大事な人と会って得た啓発や、今のあなたに必要な情報が、過去の手帳に書き込まれていることはよくあります。
これらは捨ててしまう前に、情報を別のノートやパソコンに転記するか、必要なページを切り取るなどして、スリムにして保管しておきましょう。
同様の理由から、日記も安易に捨ててしまってはいけません。
5年前に何気なく書いた日記が、今のあなたへの重要なメッセージとなることもあります。
また反対に、今自分が書いていることを、10年後の自分が必要とするかもしれません。
こういう視点で、改めて日記というものを見ると、安易に捨ててしまうべきではないということが分かりますよね。
さて、『断捨離で捨てると大変なことになる5つの本の種類』はいかがでしたか?
断捨離で、ストレスのない生活を目指すことも大切ですが、何でもかんでも捨ててしまってもいい、というものでもありません。
特に本の整理をする際は、直感やメッセージ性など、「自分にとってのその本の意味」を重視するようにしましょう。
自分な大切な本というのは、いわば自分そのものです。安易に捨てたりせず、大切にしてあげてくださいね!
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