体力がある30代40代と違い、50代になってから激しい運動や絶食といったダイエットを行うことは、心臓などに大きな負担をかけることにもなりかねません。
しかし同時に太った体も、心臓や内臓以外にも関節の痛みなどにつながるため、適切な方法で健康的に痩せることが必要です。
そこで今回は、50代になってからの体の変化にも、効果のあるダイエット方法で、短期間で結果を出す方法について詳しくご紹介します。
50代からのダイエット【3日でがっつり痩せたい人のための実践方法】
50代は大きな節目の時期!
53歳のA代さんは、子供は独立しましたが、娘が子供を連れて家に連れてくるので、第2の子育てに大忙しです。
しかし更年期障害の症状に悩まされることが増え、頭痛や腰痛で寝込んでしまうこともあります。
孫のためにも元気でいなければと思うのですが、太り気味で健康診断でもダイエットを毎回勧められています。
A代さんのご主人であるB太郎さんは、50代になってから下半身の肉が気になり、しばらくやめていたマラソンを再開しました。
ところが昔のようには元気に走れず、足をくじいてしまいました。
A代さんの「年を考えたら」の一言につい言い返して喧嘩になってしまい、夫婦二人の生活に疲れを感じることも度々です。
健康診断でも、糖尿病の予備軍であり、食生活の改善を勧められています。
女性は50代で閉経という大きな体の転機が訪れますが、男性もホルモンが減少し、体調が下り坂になる年代です。
子供が進学や就職で独立し、夫婦二人の生活になっても、若いときのような性生活がおくれなくなるのも、50代からの傾向です。
50代で変わる体型の変化とは?
50代は男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンが極端に減る年代です。
特にすべての女性に起こる閉経により、女性ホルモンの分泌が極端に減るため、40代後半から50代にかけて更年期が起こります。
それまでは女性ホルモンのバランスが取れていることにより、多少食べ過ぎてもダイエットをすれば痩せることができていました。
しかし閉経により、内臓脂肪がつくことを防いでくれていた女性ホルモンのエストロゲンが減少することで、特に下腹部に脂肪がつきやすくなってしまうのです。
一方男性は女性のように閉経があるわけではないため、男性ホルモンの減少は緩やかなのですが、40代後半から50代にかけては、60代よりも急激に男性ホルモンが減るという現象が起きます。
男性ホルモンは、競争やそれによる達成感により増加するという特性があるのですが、ストレスの影響を受けやすく、仕事に達成感を得られないと低下していってしまうのです。
また50代は上司として役職に就く方も多い年代であり、デスクワークなど、机に向かって仕事をすることが増えるために、30代や40代のときよりも、仕事中に体を動かす機会は減っています。
それに日常の運動不足が重なることから、さらに肥満を招く原因になります。
男性ホルモンは筋肉量を殖やすことでその量が増えるため、50代のダイエットは、単に体重を減らすだけでなく筋肉を鍛えることも必要となってくるのです。
太っていると支障あり?肥満体型が危険な訳
肥満には様々な弊害がありますが、特に男女共に問題となるのが、腰痛です。
内臓脂肪がつき、お腹が支えられなくなると腰がわん曲してしまうため、腰痛が起こります。
また腰回りの筋肉が緩んでいることから、呼吸が浅くなることで代謝が落ち、さらに肥満が進むという悪循環に陥ってしまうのです。
女性の場合は閉経することで更年期障害や骨粗鬆症といった症状が出ることが指摘されていますが、閉経後に肥満になった人の乳がんリスクが高いことが、国立がん研究センターの研究で明らかになっています。
さらに内臓に脂肪がつくことは、血行を悪くし、動脈硬化といった生活習慣病の原因にもなります。
50代になると代謝が落ち、必要とするエネルギーも少なくなるため、さらに痩せにくくなっているのですが、太ったままで放置することは、生活に支障があるだけでなく、体にも様々なリスクがあるということなのです。
50代でも健康的にダイエット可能!3日で結果を出せるダイエット方法
しかし短期間で、どうしても痩せる必要に迫られる場合もあります。
痩せる方法としては、いくつかありますが、体型を維持することが普段から求められる芸能人やスポーツ選手などが実際に行い、効果のあるダイエット方法をご紹介します。
それが断食ダイエットの一つ、ファスティングダイエットです。
体力のある20代や30代は、食事を抜くという極端なダイエットでも体重を落とすことが可能ですが、体力が落ち始めている50代にはおすすめできません。
理想としては1週間ほど時間をかける方が体力的にもきつくないのですが、今回は3日で体重を落とす方法をご紹介します。
青汁には緑黄色野菜の栄養がまるごと含まれており、また野菜や果物を砂糖で発酵させた酵素ドリンクには、食物繊維が多く含まれます。
しかしエネルギー源となるたんぱく質などは含まれていませんので、仕事をしている方が急に行うと、逆に体調を崩す可能性もあります。
効果の高いダイエット法ではありますが、復食する期間も含め、行うとしても年に1回か2回程度にとどめるなど、体調に合わせて行うようにしましょう。
ダイエットの途中に、気分が悪くなったりしたときには、無理をせず中断しましょう。
50代でのダイエットを繰り返すと痩せにくくなる?痩せ体型を維持するには
加齢とともに、男性も女性も代謝が落ちるだけでなく、筋肉量も落ちていきます。
そのため、ダイエットを繰り返すと逆に痩せにくくなってしまうのです。
しかし50代は子育ても落ち着き、夫婦二人の生活に戻ることから、自分を見つめ直す時期に入ります。
子育ての間はなりふり構わなかった自分の体型の変化や、また高血圧などに悩まされ始め、健康についての関心が強くなる年代でもあります。
気力はあるのに体力がついていかない、気持ちは若いのに思うようにきれいになれない、そんな悩みを抱え、ダイエットを行っても長続きしないことが多くなってしまいます。
毎日少しずつでも体を動かす、また食事を肉中心のものから野菜中心のものに変えていく、その一歩を今踏み出せるかどうかで、ダイエットが成功する体になれるかどうかが決まりますが、急激なダイエットのリスクについても覚えておきましょう。
50代でダイエットをすることは、30代や40代よりも体にかかる負担が大きいということを自覚した上で、十分に注意する必要があるのです。
急に激しい運動をするよりも、毎日短時間であっても継続する運動の方が、50代の体に負担になりません。
まず毎日のウォーキング、電車の中でできる片足立ちなど、続けられて体の負担にならないことから始めてみましょう。
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50代は心身共に落ち着く世代であり、また自分を見つめ直す機会が増えてきます。
周りの同年代の方と比べ、自分の体型をなんとかしないとと焦ったり、また病気にかかって自分の生活などを見直すことなども起こりえます。
肥満は生活習慣病のリスクを高めることから、健康診断などでダイエットを勧められるものの、なかなか取り組めない、また始めても結果が出ないことから、諦めてしまうことも多くあります。
代謝が落ち、筋肉量も落ちる年代ではありますが、50代でも短期間で痩せることはできます。
ただし、健康的に痩せ体質を維持するためには、毎日の生活習慣や食生活を見直し、今までのような生活では痩せられないことをきちんと自覚する必要があります。
さらに無理なダイエットで体調を崩すことのないよう、意識して体を動かす習慣を身につけるようにしましょう。
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